検討材料がわからない。場所や広さの見当がつかない。
森林売買をお考えの方、現地に行かなくても森林の様子がわかります。当社社有林を例にその方法をご紹介いたします。
登記簿より地番、地目、面積、権利関係などを確認します。
特に当該森林の所有者が、お客様もしくは弊社等の取引の当事者に間違いないか確認します。
次に、この森林がどこにあるのか場所を探します。
当該森林の場所を探すために、最初に参考にするのは公図です。
地籍調査(土地の境界の位置を面積を測量する調査)済みであれば、実際の土地の形や座標で位置がわかります。
一方、地積調査が未実施の場合は、おおよその土地の位置関係(○○の隣にあるなど)しか分からず場所の特定は困難です。
左図は、地籍調査が実施されていない場所の公図です。
公図の起源は明治時代で、当時の技術では正確な地図作成は困難でした。
※現在では地籍調査事業で、これらの図面を正確な地図へ置き換える作業が進められています。
公図以外に当該森林の場所を見つける資料として、森林計画図があります。森林計画図には、地図上に林班(線で囲ってある部分。林業における森林区画の単位であり、土地の境界とは異なります)が描いてあります。
森林計画図に描かれている目標物(道路、建物、山の沢や尾根など)を参考に、Google Map や国土地理院の地図上で同じポイントを探すことで、当該森林の場所を見つけることができます。
※林班はあくまでも森林区画を示したものであり、⼟地の境界や利権関係を証明するものではありません。
さらに、現実に近い森林の姿を見るために、地籍調査済みの公図もしくは森林計画図から⾒つけた当該森林の場所と航空写真をかぶせてみます。
左図は、森林計画図(林班)を航空写真上に表示したものです。
※こちらは林班を示したものであり大体の位置はわかりますが、土地の境界や利権関係を示したものではありません。